大切なことは、君がいること

赤色サイコを中心に、ジャニーズのこと。

Dream Catcher

進め彼方へ続く道を
風に向かってどこまでも

 


私は以前、関西ジャニーズジュニアは関東のジュニアよりも恵まれないという類の記事を書いた。

それは、今でもそう思っている。関ジャニがデビューした頃から今もずっと、そう思っている。


デビューどころか公式グループさえも全然組めなくて、「関西ジュニア」という大きなくくりで活動して、なんとなくいつも一緒に歌ったり踊ったりバラエティに出たりする子たちをファンが◯◯組とか(言い方はアレだけど勝手に)名付けて応援する。この秋関西ジャニーズジュニアに4年ぶりに事務所公式のグループが誕生した。4年ぶりに、たったひとつ。
彼らがテレビやラジオで「関西ジャニーズジュニア、なにわ男子の◯◯です」と言うたび、とても嬉しい気持ちと、少し切ない気持ちになる。彼らはすごく能力の高い子たちで、かっこいいしそれに甘んじることなく努力を続けてきたからこそグループに選出されたわけで、けれど彼らの他にも推されるべき子たちは沢山いて、そういう子たちは先述のように正式なグループ名はなく、ふわっとしたくくりで活動し、応援されている。

 

割と最近まで、「funky8」と呼ばれていたグループがあった。ダンスが売りですごくかっこよくて、メンバーの仲がよくて、全員割と歴を積んでいるので関西ジュニアの遍歴を見届けてきているが故にどこか落ち着きもあるし、自分たちのすべきことやファンの求めているものを理解している感じが、すごくセルフプロデュース能力の高い子たちだなあと思っていた。
すごく人気も高くて、知名度もあった。けれど、彼らは「公式グループ」ではなかった。先輩につけてもらった大切なグループ名、仲間たちやファンや自分たちも「funky8」と呼んでいたけれど、非公式なので事務所からはそう呼ばれず「藤原たち」と呼ばれていた。「能力」というと色々なベクトルがあるので一概には言えないけれど、「アイドル」として必要な能力は、関西では彼らが1番高かったんじゃないかなあと私は思う。けれど公式グループではないので毎回必ずこの8人で活動できるという保証はなかったし、案の定なにわ男子の結成に従いfunky8から2名だけそちらに引き抜かれて、空中分裂してしまった。

 

funky8を溺愛しているわけでも、なにわ男子を批判しているわけでもなく、私はどちらかというとなにわ男子の結成を喜んでいる側の人間なのだけれど、本来ふつうに考えたらfunky8はもっと前に公式になっていて、違うメンバー構成でなにわ男子が誕生しているべきだったんじゃないのかなあ、、とは思う。
関西に公式グループは1つしか作ってはいけない決まりなどないのでもっと前から徐々にいくつかグループが組まれているべきで、事務所からの推され干されはあれど、そうしていれば、メンバーやファンがいろんな感情を飲み込んだままなにわ男子が生きていくことはなかったのでは、と、感じてしまう。これは私の主観でしかないけれど。
(私が関西の沼にハマり始めた頃、もっとたくさんグループがあったんだけどなあ、、やっぱりあの頃が関西黄金期だったのかなあ、、)

 

関東にたくさんグループがあるのに対し、日々新しいグループが誕生しているのに対し、たったひとつのグループ誕生でこんなに一喜一憂しなければならないこの状況が、「関西は不遇だ」と言われる一因だと思う。

 


現在関東のジャニーズジュニアは、日替わりで動画を公開する、youtubeのチャンネルを持っている。私も楽しく拝見している。ふつうにマジで面白い。

関東ジュニアは知名度が高いし、そんな知名度を誇れるくらい露出がある。(ちなみに私は関西は割とDDなところがあるが、関東は阿部亮平くんワントップである。青春の可視化ってできるんだなあ、、なにあの爽やかさとスペックの大渋滞、、)

 

ここからが今回の話の本質になってくるのだけれど、スノストと私はほぼ同い年なのである。
小中学生という女が1番ジャニーズにズブズブになりがちな年頃に、彼らは入所している。私がジャニーズにハマったくらいの頃に入所している彼らと私は、ジャニーズ歴が同じなのである。中学生の頃は毎月雑誌を買っていたので、興味のあるなし関係なく載っている子たちを全員覚えてしまう。だから私はこの12人のことを全員知っている。

 

当時はまだSixTONESSnowManというグループ名はなかった。森本くんはスノープリンス合唱団だったし、高地くんはスクール革命の子、というイメージ。深澤くんに至ってはJ.J.Expressとかいう当時のちびジュエリートグループにいたので、ものすごく強い記憶で残っている。阿部くんはなんかもうちょっとチャラい印象があったんだけど気のせいなのかな、、
高校に入って雑誌を買わなくなってそこからの遍歴はよく分からないけれど、随所で絶対名前を目にして耳にしていた。そして気付いたら阿部くんを推していた。なぜ?

そんな有名すぎる12人だったので、懐かしい気持ちでジュニアチャンネルを見始めた。

 


動画を見ているうちに思い出したけれど、彼らは私とほぼ同い年で、ということはジュニア歴も十数年の大ベテランである。
関西にも我々と同い年もしくは歳上のジュニアはいる。私の大好きな龍太くんはあと少しで30歳になる。けれど、関西は知名度もないし遅咲きだけれどなんやかんや20代前半〜半ばで(大人数で)デビューできているので、今の関西ジュニアの大半は、24歳から下である。龍太くんや真鳥くんの下は一気に年齢が下がって、間ががっつりあいている。なにわ男子も16歳〜22歳のグループなので、まだまだ未来ある若者たちなのだ。そして先述の通りグループが少なすぎるので、「どちらの方が早くデビューできるか」みたいなバチバチもそこまで多くない(中ではしてるかもしれないけれど)。

 

一方関東は、まずジュニアチャンネルに選出されるくらい人気のあるグループだけでも5グループある。その上ジュニアチャンネルには出ていないもっと更に若手のグループもあるし、無所属の子たちも関西の比じゃないくらい沢山いる。
根本的にやっぱり関東は人数がエグい。

グループはたくさんできるしすぐ加入できるかもしれない。けれどその数多のグループがしのぎを削らなければ勝ち残れないしデビューも出来ないし、事務所に推されることもない。
後輩グループが事務所の勢力でどんどん露出して気付いたらデビューしていて、けどグループ組めたくらいには知名度もあるから簡単に挫折もできなければプライドもあって、そうやって辛酸を舐め続けながら踏ん張って生きていく強さは、本当に美しくて東京ならではという感じがする。

 

 

 

「事務所の方針」「事務所の推し」って、仕方がないけれど、ズルイしやるせない。

 

例えば関西ジュニアの真鳥くんは入所当時はスーパーエリートジュニアだった。入所すぐに先輩のコンサートでマイクを持ったし、センターで踊ったし、先輩からも可愛がられた。けれどそんな真鳥くんは今もジュニアとして活動している。
けれど関西だと人数が少ないが故にもう全体が大きいグループみたいになっていて、干されても所属先があるみたいな感じがある。なかなか推されないけれど、やらかさない限りは完全には消されたりしない。

 

関東ってそこがすごく残酷だなあと思うことがある。
一生懸命頑張っていても、人気があっても、事務所の推し方次第では普通に干される。J.J.ExpressYa-Ya-yahが死ぬほど推されてたのに気付いたらHey!Say!JUMPができてあっという間に空中分裂したことやB.I.Shadowが気付いたらSexyZoneになっていたことで、オタクたちは徐々にこの事務所の闇に気付いていく。
同じグループで活動してた仲間が半分以上Hey!Say!JUMPとしてデビューした時、ふっかが何をしたって言うんだ。何もしてないはずなんだよ。ただ、事務所の謎の「推し」の中に入れなかっただけ。(けどもしふっかがHey!Say!JUMPにいたらと考えると結構じわるので、結果オーライだったのでは。あなたはSnowManがすごく似合うよ)
こうやって如実に推され干されが表れてしまうので、関東って儚い。関西みたいな「多少の推され干されはあるさ、みんなで頑張ろうや!」が、難しい。

 

 

 

 


まさに数時間前のこと。
関東で1.2を争うくらい人気だったグループに衝撃が走った。

 

半年ほど前から不穏な空気は流れていた、と聞く。というのも先述の通り私はジュニアチャンネルを機に関東ジュニアの数年間をおさらいしたので、ジュニアチャンネルに出ていない彼らは、グループ名こそ聞いたことがあったしメンバーも知っていたが、内部の事情を知るほど見聞がなかったのだ。

 

すごく人気だった。私が知ってるくらい知名度があった。私の愛してやまない関ジャニの曲をよく演奏してくれる子達だから、なんとなくだけど私も好きだった。ていうかガムシャラちょー観てた。みんな結構歴が長いし遅咲きグループだったので他のグループのファンもみんな応援していて、そういうのがすごく温かいなって思っていたし、温かい気持ちにさせる彼らの人柄が素敵なんだろうなあって思っていた。

 

けれど、半年前からグループとしての活動がぱったりなくなった。個人で活動していたのも2.3人で、残りのメンバーは露出がなかったと聞く。
事務所と揉めたとか反論したとか、そんなのは死ぬほどネットで見たけれど、こんなに分かりやすく極端に干されると、薄っぺらい表現するけれど、大人って怖いなあと思う。

彼らのファンはみんな不安になりながらも信じていた。と思う。
けれど、無理だった。

 


メンバーの退所が発表された。

 


しかも全員。
私はこのグループのファンだったかと言われたらそうではなかったけれど、それでも悲しくて悔しくて、仕事終わりにJohnnys Webの画面を見ながら真一文字で帰路についた。

こんなに完成された人気も実力も申し分ない人たちが、長年踏ん張り続けたベテランたちが、一度のなんらかでこんなにあっさり消えてしまうんだなあ、という、ジャニーズ事務所の儚さに、涙が出た。

 


そんなLove-tuneを、SixTONESSnowManはどう思ってるのかな。
残酷な言い方をすればライバルが1組減ったのだけれど、きっと嬉しい気持ちなんてないだろうな。悲しいだろうな。辛いだろうな。分かんないけど。

SixTONESSnowManを私にとっての「同期」と呼ばせてもらえるのであれば、さなぴーやモロや美勇人もやはり同期なので、私はものすごくファンというわけではなかったけれど、同期を失って、すごく悲しいよ。

 

 

 

明日はわが身だと思う。
KAT-TUNが3人になった時もNEWSが4人になった時も他人事のように鼻ほじっていたけれど、すばるが脱退ってなった時、それをすごく実感した。
ものすごく悲しくてびっくりするほど泣いたけれど、デビュー組の脱退や退所はほとんどが「自己都合」なので、割り切って生きていく他ない。大好きな彼が決めたことなんだから、、と思い込むしかないし、逆に言えば、そう思い込むことができる。

けれどジュニアは違う。もちろん退所の大半が自己都合だけれど、干されて仕事がなくなることも、デビューできないことも、全然自己都合じゃない。私が応援している龍太くんが退所してしまうことがあるかもしれない。なにわ男子が、SnowManが、全然デビューできないままになるかもしれない。本当に、明日はわが身なのだ。今回の件で、痛いほど、痛いほど感じている。
ジュニアを応援していると楽しいことや嬉しいことがたくさんあるけれど、死にたくなるくらい辛いこともたくさんあるのだと、最近苦しいほど分かる。

 

 

 

関西ジュニアってたしかに不遇だ。
グループが組めない。世間の目に留まらない。まず事務所に推されもしない。仕事が少ない。デビューが遠い。

 

けれど、関東ジュニアだって不遇だ。
大量のグループの中で勝ち抜いていかなければならない。事務所に推され続けなければならない。仕事は沢山あるのにデビューが遠い。

 


関東も関西も、みんな辛いしみんな頑張っている。辛さの種類が違うんだ。けれど、いろんな辛さに耐えて踏ん張って、彼らは今日も生きているし、彼らが生きていることが、私たちの生きる希望なのだ。

 

 


ジャニーズジュニアって儚い。
ふと目を離したら淡く消えてしまう。
未来なんてないかもしれない。
だから私たちは、彼らの今を見逃さずに、今この瞬間を応援し続けなければならない。

 

 

 

 


掴め共に見上げた夢を
共に叫んだこの夢を
僕ら描いてた輝きは果てしないでしょう

 

 

という歌詞が、なんて染みるんだろう。
みんなが幸せになれたらいいのに。