上手く笑えない今日の涙は僕と“はんぶんこ”
一人の思い出 二人にしよう 何倍も笑えるね
とても苦しくてやるせなかった2020年のコロナ禍真っ最中、私たちよりももっともっと辛い思いをしていたはずのジャニーズWESTは、私たち(ファン)のことを、
僕らのはんぶん
と言ってくれた。
とても嬉しくてあたたかくて、涙が出た。ジャニーズWESTのはんぶんを背負っているのだから、こんな世の中に負けてられねーな、と思った。
思えばずっとそうだったと思う。ジャニーズWESTと我々は、いつも色んな感情や思い出をはんぶんこにしてきた。
嬉しいことも楽しいことも共有してくれた。私たちが笑顔になることをたくさん考えてくれたし、彼らを笑顔にするために我々が頑張ったこともたくさんある。辛いことも悔しいこともたまに吐露してくれた。綺麗な部分だけじゃなく人間臭いところも見せてくれて、この人たちのことを絶対に守りたいと強く思った。
私の社会人生活は、常にジャニーズWESTと共にあった。
2015年に社会人になった私は、ガムシャラに頑張る新人の彼らに親近感を覚えたし、異動して慣れない業務に振り回されていた時にはラキセを見て元気をもらっていたし、2年付き合った彼氏と遠距離の末別れた時も"乗り越しラブストーリー"に寄り添ってもらったし、転職活動は"アンジョーヤリーナ"で乗り越えた。
例え話でもなんでもなく、本当に、ジャニーズWESTがいたから頑張れたことがたくさんある。
それは私だけじゃないと思う。たくさんのファンが全国、全世界のどこかで、ジャニーズWESTに支えられて、引っ張ってもらって、ここまでなんとか生きてきた。
ジャニーズWESTと一緒に成長して、たくさんの愛を分け合って、ゆっくりと歩んできた。9年間大きな障壁もなく、手を繋いでここまでやってきた。いろんなことをはんぶんこにして、1人では絶対に味わえないほど何倍も大きな幸せを、たくさん感じてきた。
10周年を目前に、きっと今までで1番大きな壁にぶち当たった。
こんな肝心な時に彼らは、辛い気持ちや不安な気持ちを分けてくれない。正直我々も結構キツい思いをしているのだけれど、こんな時こそ、彼らの涙をはんぶん背負いたいのに。我々の辛い思いだけ汲んであたたかい言葉をくれるくせに。
ずるいよ。
今まで散々元気や勇気や生きる意味をくれたあなたたちを、今こそ私たちに支えさせてほしいのに。
こんな時に強くて、強さの鎧をかぶるのがうまくて、弱さを隠すのがうまいあなたたちに、結局私たちって何もできない。
悔しいよ。辛いよ。マジで。
名前が変わっても本質は何も変わらないって分かってるけど。
けど、9年間愛した彼らの名前も、我々の愛称も、いくつかの大好きな曲も、全部全部当たり前のまま10周年も20周年もその先もずっと歩んで行きたかったに決まってる。
けど、ジャニーズWESTが笑うから。何も変わらないよって言うから。何も変わらず素敵だから。けれど本当は絶対に辛いから。
私たちは今、自分の辛さを全部放り投げて、彼らの涙や心を半分背負わなければならない。
ずっとずっと当たり前に好きだよ。だから辛かったら泣いていいしムカついたら怒っていいよ。そんなネガティブな気持ちも全部全部、まるっと抱きしめて絶対守るよ。だからもっと、弱さを見せてくれていいよ。頑張らなくていいよ。かたくなに弱さを見せないあなたたちを見ていることしかできないのが、私は1番くやしい。
私は、ジャニーズWESTの半分を背負っている自負がある。プライドがある。だから、ここで負けてられねーな、と思う。
ジャニーズWESTを笑顔にできるのは私たちしかいないだろ、と本気で思っている。
だから、月並みな言葉しか言えないけれど、これからも手を繋いで、ゆっくり、幸せに、大切に生きていこう。全てを"はんぶんこ"にして歩いて行こう。
強くてカッコいいあなたたちが、安心して泣ける環境でありますように。そんな環境を作ってくれる信頼できる大人がたくさんいますように。その一端に、我々もなれていますように。
そしていつかはこんな日々のことを思い出して、笑い話にできますように。みんなではんぶんこして、この涙の何倍も笑えますように。
涙は越えて行こう 笑顔は集めて行こうよ
君が笑えば僕は嬉しすぎて泣きそう
ずっと味方でいるよ
本当だよ。